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執筆者の写真TAKAKO KUROSU

コラム:消火器について③

秋を感じられる日が増えてきましたが、

皆さんいかがお過ごしでしょうか。


さて、前回まで共用部に設置されている消火器への注意点とお家の中に消火器を置く場合についてお話ししました。


今回は放射可能な時間と放射時間についてお話ししようと思います。



?消火器の放射可能な時間について


皆さんは消火器がどのぐらいの時間放射し続けられるか知っていますか?

消火器の種類にもよりますが、




この写真の大きさぐらいの消火器(粉末10型・薬剤量3kg)だと、

大体10秒〜15秒程度しか放射することができません。


一般的に設置されている大きさの消火器が

10〜15秒程度しか放射できないと聞くと、皆様は短いと思いますか?



恥ずかしながら、私はよつばに勤めるまでは

1分間ぐらい噴射できると思っていました……。



設置されている消火器の放射時間を知ることは

逃げるタイミングを見極めるために非常に重要です。


例えば、

10秒間しか噴射できないと思って消火器を使用するのと、

1分間噴射できると思って消火器を使用するのとでは、大きく違います。


まだ薬剤が放射できると思ってしまい、粘った結果逃げ遅れてしまった

10秒しか放射できないなら今逃げた方がいい

等、助かるための様々な判断に結びつくことが考えられます。




?消火器の有効な距離について



消火器が機能を発揮する火元からの距離は

3〜5mと言われています。

3〜5mというと、車1台~2台が縦列駐車しているぐらいの距離です。


遠すぎても薬剤が届かないため消火ができず、

近すぎると火元に近いため危険です。


そのため、熱すぎて有効距離まで近づけないときは、速やかに避難しましょう。


放射できる時間や有効な距離は製造会社や

粉末や強化液といった薬剤の種類、

業務用や住宅用といった種類や、薬剤量などによって

大きく異なる場合があります。






写真のように

それぞれの消火器には放射できる時間と、

有効な距離(放射距離)が記載されています。

平時からこのラベルを確認しておくと、有事の際の目安になるでしょう。

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